株式会社マルタ 代表取締役会長

山本 政義

有機農業を農業の主流に

 株式会社マルタは、化学肥料や除草剤の多投によるみかんの味の低下に危機感を持った南九州の柑橘生産者の有志75名が集まり、土づくりと味にこだわった有機農業を志向する生産者の組合として1975年に発足しました。
 以来45年を経て北海道から沖縄までネットワークを全国に広げ、持続可能な農業の推進という理念に共感する全国の生産者の出資のもと、野菜・果物・米など多品目の安全でおいしい農産物や農産加工品を食卓に届けてきました。生産者に向けては有機農業や環境保全型農業に関する研修の場や最新情報を提供し、切磋琢磨の中で共にレベルの向上を目指しています。

 創業当時には“変わり者”の農法と見られていた有機農業は、今や生活者から熱い注目を浴び、有機農産物の販売チャネルも飛躍的に増え、多くの販売シーンで高い評価をいただいています。しかし、農業全体に占める有機農業や環境保全型農業の割合を見れば、まだまだ大きな存在とは言えません。
 私たちはこれからも、環境や安全性に配慮した持続可能な農業経営を実現し、有機農業が日本の農業の主流となることを目標に、不断の努力を重ねてまいります。そして同時に、健全な社会の発展に寄与し、生きていく上で大切な食を支える農業が、より高い地位を得られる社会となるよう努めることも、未来に向けた私たちの重要な使命と考えています。 



株式会社マルタ 代表取締役社長

鶴田 諭一郎

畑と食卓をつなぐコーディネーターとして

 45周年を機に誕生した新しいマルタの経営理念は「大地とともに未来へつなぐ」。健全な社会の発展に欠かせない食と農、そしてかけがえのない地球環境と生態系を次世代につないでいくことが私たちマルタの使命です。栽培を左右する異常気象や激変するサプライチェーンの中にあって、各生産者における持続可能な農業経営の確立を手助けし、消費者の皆様には将来にわたって安全で美味しく健康な農産物の安定供給を目指します。

 そのために、意欲的な産地とのネットワークを強化するだけでなく、物流やパッケージ(商品化)の拠点を充実させ、生産力・供給力の安定・増大を図ってまいります。さらには、生産現場と直結している強みを活かし、小売りのバイヤーや実需者の皆さま、種苗会社や農業をとりまく様々な分野の方々からの情報収集や戦略の共有を行います。私たちの仕事は、これらの情報を統合し商品開発力や企画力を磨き、生産意欲や購買意欲を刺激する新たな価値づくり・イノベーションにつなげ、農業を活性化し続けるコーディネーターとしての役割です。全国の農業者が切磋琢磨しながら、共に成長していける組織として、日本農業の持続的発展に貢献できるよう邁進していきます。

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